まほろばの語源
- 2014/11/29
- 15:49
「まほろば」の語源を探して、
日本書記の「景行天皇」の歌と
古事記の「倭健命」の国偲び歌、
記紀原書「ヲシテ文献」を比較しましたのが
前回の
「日本武尊伝承地とまほろばを探す旅」の記事でした。
http://matocayamato.blog62.fc2.com/blog-entry-131.html
ホツマツタヱ 38アヤに記される
ヲシロワケ「景行天皇」さまの
「ミヤコ ノ ソラ オ ナカム ミウタ」に詠われた、
「クモ ハ ヤマト ノ クニ ノ マホ」の「マホ」が
古事記では「マホロバ」、
日本書記では「マホラマ」と
漢字の当て字をされる前の「語源」であったのです 。
「マホ」とは、いったい?
これは、ひらがなで読んでも漢字で読んでも解らないのです。
やまとことばの源「ヲシテ」の文字形から
読み解く以外にないのでありまして、
「ヲシテの文字形? なに それ?」と、
初めての方は、以下の順にお読みください。
ヲシテ文献の勉強「ホツマ」編
ヲシテの勉強「アイウエオ」
ヲシテの勉強「カキクケコ」明・暗編
ヲシテの勉強「ハヒフヘホ」
ヲシテの勉強「ナニヌネノ」
「マホ」
びーちぇさまは、「生命エネルギー」と解説くださっています。
以下に引用させていただきます。
「くも は やまと のくに の マホ」が
古事記は「やまとは くにの マホロバ」、
日本書記では「やまとは くにの マホラマ」となり
主語が違っています。
ということは
意味するところも大きく違ってしまったのですね。
この「くも」は、ヲシロワケさまが
「今」、ご覧になっている「くも」でありまして、
くも(雲)というものが、
いつも「マホ」だというわけではございません。
びーちぇさまの解説を画像にしました。
ヤマトノクニノ マホとは、
ヤマトのクニに生じたマホなのであって、
これはこの限定された地域の
ウツホ、カセ、ホ、ミツ、ハニ、の、
様々な現象のエネルギーによって生まれます。
季節や時間の要素も含みます。
ともかくも違ったエネルギーが複数影響し合い、
睦みあって、まったく違うエネルギーとなる……。
ヲとメが睦みあって、違うイノチであるコが生じるようなものですよね。
もとのエネルギーとはまったく違った新しいエネルギーです。
びーちぇさまの解説を画像にしました。
そして、新しい命・エネルギー(マホ)が
ヤマトに漲ったからこその「イノチノ マソ」ではないでしょうか。
そのイノチの力が調和を持って定まった。
「ヤマシロ」ですが、ヤマトが繁栄している様子にも思えます。
クニという言葉の含む、具体的な人々の暮らしの有り様や場所の様子が浮かびます。
古(いにしえ)のキミと臣達の命を懸けた祈りの力が漲って
今もヤマトを支えているからこそ
世は栄え平和が続いているのだと言えるかもしれません。(マソ)
以上、引用させていただきました。
さらに、
解説いただきましたのが、
この長歌の最後、皇子樣方のことに触れた文が
独立した32文字の、マヨケの形であったことです。
マヨケとは、
良くないものが入り込まないための
32文字のウタの力を意味するもので、
詳細は長くなりますので、
また別の機会に改めさせていただきたいのですが、
通常の31文字(ほぼ、ひと月の日数)に1字足して、
32文字の強いマヨケの力を持つウタが作られたのです。
このことだけでも、
どれほど、ヤマトタケさま達を案じていらっしゃったのか
ヲシロワケさまの深い愛情が伺われ、
それだからこそ、ヤマトタケさまは、
父君の元ウタを辞世のウタに選ばれたのでございましょう。
ヤマトタケさまのお話、
びーちぇさまの最新記事でお読みいただけます。
「まごころ」ヤマトタケさまと ヲトタチバナヒメ その1 改訂2014
http://julian.way-nifty.com/woshite/2014/10/post-e405.html